勝瀬 ほのか　ー Katsuse Honoka ー

『人生を生きるには夢が必要だ』
これは私の大好きなミュージカル、夢から醒めた夢の「夢の配達人」の台詞です。

　この夢、というのは目標や将来設計のことではありません。この現実から一歩離れて、花開く夢のことです。幼い頃、私は舞台の上に夢を見ました。それから歌に魅入られて、今や呼吸に等しい存在になっています。観客がいなくても音楽がなくても、歌えばそこには舞台が、夢の世界が広がります。広くて息がしやすい、あたたかな世界。もちろん歌だけではなく、ダンスや芝居をしているときに、あるいは客席に座っているときにその世界を見出す人もいることでしょう。現実は、残念ながら狭くて生き苦しく感じることが多いものです。舞台は幸福な人だけではなく、そうした生き辛さや息苦しさを感じている人にこそ、夢の窓口を開いてくれるものだと感じています。
『苦しいとき、哀しいときは劇場へいらっしゃい。さみしいとき、嬉しいときも是非』
まだ小さく力不足な劇団ではありますが、皆さんが愛する夢を舞台の上に、客席に、見出すお手伝いができましたら幸いです。
引用…「夢を配る」　作詞：奈良和江・浅利慶太

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